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濾過機がなぜ必要か?
〜水造りの重要性〜
錦鯉を買う前にまず水を飼え
錦鯉を鑑賞する場合、池で飼うにしても、水槽で飼うにしても必要なのが、濾過(浄化)装置です。
昔は錦鯉を飼っていても夏になると水が緑色になってしまうということをよく耳にしました。
しかし、最近は優れた濾過機スーパーマリンなどの濾過装置と濾材がこれらのことを全て解決してくれたといっても過言ではありません。
おかげで今日では、誰でも錦鯉の飼育を楽しむ事が出来る様になりました。
では、錦鯉を飼育するのになぜ濾過(浄化)装置が必要なのか?
それは何よりもまず鯉が快適に生きられる環境を作ってやる必要があります。その為には、排泄物や餌の食べ残しなどで、汚れた水を綺麗にしてやらなければなりません。自然界では小生物や微生物がそれらの汚物を分解し、魚の住める水にしてくれますが、鑑賞池ではこの浄化作用を人工的に限られたスペースに再現する事が必要です。
それを行うのが濾過機です。しかも、鑑賞池の水は自然の池沼の水とは比較にならないほど厳しい条件を要求されます。
一つは、錦鯉を鑑賞するという目的から池の底に沈んだ針一本が確認できるくらい透明度が要求されます。
当店のメイン池(300t池)でも濾過機スーパーマリンのおかげで透明度はバツグンです。
もう一つは自然界に比べると以上に高い密度の為、どうしても起こりやすい水質の悪化を防がなければならないことです。

濾過と浄化の違いを知る
水を造るのは濾過ではなく浄化です
ところで錦鯉が住み易い水というのはどんな水か?
ということをを考えたことがありますか?
大抵の方は澄んだ水・綺麗な水と答えるでしょう。ところが澄んだ水(見た目だけの綺麗な水)が錦鯉が住みやすい水というのは大きな誤解です。
お客様の中には「うちは綺麗な湧き水・地下水を引いているから濾過機はいらないよ」といわれる方がいらっしゃいますが、一見綺麗な水に見えても、錦鯉に有害なアンモニアなどが溶け込んでいると、鯉は健康に住むことが出来ません。
それでは錦鯉にとって住み易い水を造るにはどうしたらいいのでしょうか。
それには2つの工程が必要です。まずは濾過(物理濾過)です。物理濾過とは簡単に言うと掃除機のようなものなので、魚の出した糞やエサの食べ残し・落ち葉を取り除くことです。
しかしこれでは目に見えたゴミは取り除けますが、水に溶け込んだアンモニアは取り除くことが出来ません。
もう一つは浄化です。浄化とはバクテリアによって目に見えない汚物を取り除き澄んだ水を造ることです。
この工程により、完全な飼育水が出来たということになります。

お客様の中には「うちは池に灯篭のようなもの(クリーナー)を付けているから大丈夫」とおっしゃる方がいますが、それは池の中で濾過をし、汚物をためているているだけですので、逆に水を悪くし、大事な錦鯉は死ぬ思いで水の悪さに耐えています。
つまり、池の中にトイレを置いているようなもので、錦鯉が住み易い水とはかけ離れたものといえるのではないでしょうか。
そこで必要になってくるのが濾過機です。
濾過機スーパーマリンは濾過と浄化を兼ね備えていますので、効率よく水造りが可能です。

浄化を極めることが水造りの基礎
植物は土造り・魚は水造り
先ほど説明しましたように、我々が言う水造りとは単に水を綺麗にする事ではないということをご理解いただけたと思います。
池の中の汚れ水としては、まず鯉の出す糞尿や餌の食べ残し・鯉のヒフから出す分泌物・落ち葉・雨水(酸性雨)・藻類やプランクトンの死骸 また、そういうものに加えて、CO2(二酸化炭素)や窒素ガス・アンモニア(NH3)・亜硝酸や硝酸などの窒素化合物・リン・鉄・マンガン等 錦鯉にとって有害な物が多く、池の中に混じりこんでくるのです。
それらを取り除き鯉の住みやすい水を造ってくれるのが、動物性プランクトンや好気性菌です。
それらは糞や尿などの有機物を酸素(O2)を使って分解します。

水を生かす
浄化では動物性プランクトンや好気性菌をいかに増やすかが水造りのポイントになるのですが、動物性プランクトンや好気性菌は酸素を使って汚れを分解しますので、ブロアで十分なエアレーションをしてやる必要があります。ブロアの役目は錦鯉のためにやるのではなく、動物性プランクトン・好気性菌のためにやるのです。トイレの浄化槽にブロアがあるのはその為です。
またPHが中性のときに活性が最大になりますので、カキ殻や水輝源を使ってPH調整も怠らないようにします。
水が出来上がれば鯉は病気にかかりにくく、すくすくと成長します。
ところが、それを怠りアンモニア・亜硝酸や硝酸が多くなるとPHが下がり、好気性菌が住めなくなると今度は嫌気性菌が発生します。
嫌気性菌は好気性菌とは違い有機物の分解の過程で酸素を使わず、メタン・硫化水素を発生させます。
そうすると水ににおいがしてドブの水と同じ水になり、魚にとって住みにくい水となり、病気になったり、ひどいときは死に至ります。
また、その時に温度が上がるとアオコ(植物プランクトン)の発生となるのです。
アオコは日中は二酸化炭素を吸って酸素を放出しますが(光合成)、夜は逆に酸素を消費します(呼吸)。
すると飼育水内の酸素濃度が極度に低下し、鯉は鼻上げをして、酸欠を起こしやすくなります。

浄化と濾過の違いがわからない方やもっと詳しい事が知りたいと思いましたら遠慮なくご来店いただき、そのときに「HP見ましたが水造りについて教えてくださいと」一言お申し付け下さい。
魚病や水造りに関する事なら納得いくまで詳しく説明いたします。

よくあるトラブル

飼育水が汚れたからと飼育水をそっくり全部換えるという安易な考えはやめて下さい。
小さな池・水槽だとそっくり水換え出来ますが、海が汚れたからといって水変えできますか?出来ませんよね。自然界はどのように水造りしているのでしょうか。それはバクテリアです。池・水槽は小さな自然界です。どのようにしたら汚れの原因となる物を分解できるか考えたら結果はおのずと出てくるはずです。それを念頭において魚の住み易い環境を作ってあげて下さい。
■飼育水が濁る
白濁は濾過バクテリアが十分に繁殖してない場合、飼育池に原生動物が増加することにより引き起こる場合や、水質悪化によりアンモニアが上昇した時などに引き起こります。
以下に原因と対策を紹介しますので思い当たる点がありましたら参考にしてください。
・飼育池を立ち上げてまもなく、まだ十分に濾過バクテリアが繁殖していない。
 
→→→濾過バクテリアを十分に繁殖させる 濾過・濾材の再検討 飼育池立ち上げをふり返る。
PSB(バクテリア)を投入する


・過剰飼育や餌の与えすぎによってバクテリアの分解が追いつかず、濾過不足の為アンモニア濃度が高くなっている(非常に危険)
 
→→→飼育数の見直し 餌の質・量の再検討 濾過面積を増やしバクテリアを十分に繁殖させる 濾過機スーパーマリン設置の検討

・濾材が目詰まりを起こして生物濾過そのものが機能していない。
 
→→→濾過槽・濾材の汚れが原因なので速やかに改善する。濾過機スーパーマリン設置の検討

・有機物(残餌など)が増加し、その結果浮遊性バクテリアが増殖、それを食べる原生動物が大繁殖した。
 
→→→濾過サイズの見直し 餌の見直し 濾過槽の清掃。

・飼育池・濾過槽をピカピカに洗いすぎた為、まだ十分に濾過バクテリアが繁殖していない(こなれた水になっていない)。(非常に危険な考え方です。)
 →→→適度な清掃

・飼育池を全部水換えした為、まだ十分に濾過バクテリアが繁殖していない(こなれた水になっていない)。(非常に危険な考え方です。)
 →→→全部水換えをやめる。
■飼育水が緑になる
・濾過不足により植物プランクトン(アオコ)が大発生した。
・光が強い、太陽光がどこかしら差し込んでいる。
・差し水をしていない・足りない。
ウォータークリーナー(灯篭のような物)をつけていている
 
→→→富栄養化の原因でもある硝酸塩、リン酸の除去(沈殿槽の掃除・底抜き) 日光の照射を遮断する 適量の差し水。
応急的対策 トルモアップアオコトールを散布する 殺菌灯をつける
アオコを出さない水造りを考える 濾過機スーパーマリン設置の検討。
■魚が水面でパクパクする(鼻上げ)
・極度の酸素不足、過密飼育し過ぎ
(非常に危険)
 →→→飼育数の見直し ブロアの設置 アクアジェットの設置。

新水(差し水)の意味
濾過・浄化を充実させると飼育水はこなれて透明になり、錦鯉がすめる環境になりますが、PHは徐々に下がってきます。濾過・浄化の最終物質の硝酸濃度が高くなり飼育水が劣化し、泡立ち始めますので、新水によって溶け込んだ不純物を薄めます。これにより飼育水を活性化させてくれます。しかし、濾過・浄化が不十分で新水の注入が多すぎると、水がこなれず硬くなり、鯉の色が仕上がらず、艶も落ちてきます。逆に新水注入だけでは水は出来るどころか大事な鯉の肌がかさつき艶も無くなります。 その辺が難しいところですが、新水の目安の量は1日に池の1割を入れるのが適量です。例えば10tの池ですと1日に1tの新水が必要ということになります。
雨水は酸性
雨水を新水として入れている池がたまに見られます。最近の雨水は酸性(酸性雨)ですので、わざわざ毒水を入れていることになります。大雨が降った後、水が綺麗になることがあります。それを見て飼い主は喜んでいることがあります。それは比重の重い酸性雨が比重の軽い良い水を追い出し、池中が酸性の水でいっぱいになり、水造りに必要なバクテリアを死滅させて、生き物が住めない環境になった悲惨な状況なのです。錦鯉が必死の思いで最悪の環境に耐えています。


オーバーフローの設置場所
〜沈殿槽の意味〜
悪い水を排出する為のもの・良い水を排出していませんか
新水を注入するとオーバーフローによって溢れ出た水は外に出ます。
新水の意味を上記で説明済みですが、汚れた水は比重が重く、新しい水は逆に軽いです。
言い換えれば汚れた水は下の層にあり、新しい水は上の層にあります。
それではどうすれば汚れた水をオーバーフローに良って排水するのでしょうか。
池にオーバーフローを設置するとせっかく入れた新水ばかりが出て、汚れた水はそのまま下の層に残ったままになりますので、沈殿槽に設置します。
それにより比重の重い汚れた水は飼育池のピット槽から低水配管を通り、オーバーフローを通じて排水できます。また、糞や食べかすなどの固形物は一旦この槽で分離し、生物槽や濾過機の負担を 低減させる効果もあります。
たまった固形物は定期的にポン抜きし、排水します。

池を新設する場合には最低 低水配管と沈殿槽は作るべきです。
新設設計から改修手直し工事  鑑賞池の水漏れ・濾過でお悩みの方 工事の際の錦鯉一時預かり まで最新のトータルシステムでお応えします。→こちら

ウォータークリーナー(灯篭のような物)
大事な錦鯉は死ぬ思いで水の悪さに耐えています。
この商品は持ち運びに便利で、近くのペットショップやホームセンターに行けば簡単に手に入りやすいものです。
しかし、錦鯉を愛する者としてお勧めできませんので、当店ではこの商品は置いておりません。
水を造るには飼育面積と生物濾過面積の割合が1:1必要とされていますが、残念ながらこれにはそんな面積はない上に池の中においてろ過し、糞や有機物を集めるだけですから、適度な掃除を怠った場合、濾材が目詰まりをおこし逆に水を悪くするという弱点があるからです。
水を悪くすると魚が病気になるのはもちろん、飼育水が緑色(アオコ)になるのは当然の理論だと思います。
「うちはこれをつけているけど何十年何も問題ないよ。元気に泳いでいるよ。」とおっしゃる方がいます。前記に水造りの重要さを読んでいただいて、理解されたと思いますが、大事な錦鯉は死ぬ思いで水の悪さに耐えています。錦鯉が苦しんでいるのにもかかわらず、飼い主は喜んでいます。
これで水の浄化はもちろん、はっきりいって水を造るには困難です。
ご相談を受ける大半がこの内容です。かわいい家族にそんな思いをさせる親はいません。説明して初めて自分の行いに気づくのです。
水造りはそんなに簡単なものではありません。これで水造りが出来たら販売池に設置しますし、
お住まいの下水処理場にもたくさんついているはずです。
家族を大事に思うのであれば
濾過機スーパーマリン設置の検討をおすすめします。
ウォータークリーナー設置後の問題に悩むのは目に見えていますから、何台つけても解決しません。それでも設置したいのであればあえて勧めませんし、水造りのプロとして売ろうとも思いません。後悔しないためにもよく考えてみて下さい。